放射線を「見て・測って・作って」学ぶ 科学の祭典で電事連ブース
29 Jul 2026
子どもたちに科学の魅力を伝えるイベント「青少年のための科学の祭典2026全国大会」が7月25、26日に科学技術館(東京都千代田区)で開かれ、電気事業連合会(電事連)が出展した。電事連は「エネルギー」と「放射線」をテーマにブースを設け、多くの来場者を集めた。
「青少年のための科学の祭典」は、30年以上続く科学体験イベント。全国大会には各地から選ばれた実演者が集まり、多彩な実験や工作が並ぶ。電事連は、公益財団法人日本科学技術振興財団と共同で出展し、体験型展示とステージショーでエネルギーや放射線を分かりやすく紹介した。
放射線ブースでは、太陽や花こう岩、食品などを配置したジオラマ「箱庭」に、放射線を出すものに見立てた磁石を設置。磁石の強さを変えることで、放射線量の違いを疑似的に体感できるよう工夫した。子どもたちは探索器を近づけながら、身の回りに放射線を出すものが存在することを疑似体験した。続いて、花こう岩や湯の花などの実物試料を簡易放射線測定器で測定し、自然放射線の存在を確かめた。最後に、陽子と中性子を模したビーズで「原子核ストラップ」を製作し、原子核の構造と放射線との関係を学んだ。
ミニステージショーは電気エネルギーやSDGsなどをテーマにした3種類のプログラムを実施した。手回し発電機によるエネルギー変換の実験や簡易発電機の工作など、マジックショーさながらの軽快な進行に、子どもたちは歓声を上げながら見入っていた。
電事連の広報担当者は「子どもたちはステージでの実験を毎年楽しんでくれている。電気や放射線は難しいと思われがちだが、身近な存在であり、知ると面白いことがたくさんある。興味を持つきっかけになれば」と話した。
参加した小学生は「太陽からも放射線が出ていると知って驚いた」、一緒に訪れた保護者は「磁石を使った模型が分かりやすく、放射線を身近に感じた」と感想を語った。
会場内ではこのほか、原子力発電環境整備機構(NUMO)と東京電力ホールディングスも出展した。NUMOは地層処分の緩衝材として使われる粘土「ベントナイト」の性質を伝える実験を実施。東京電力ホールディングスは、水素やトリチウムなどの分子模型を作る工作教室を開いた。各社が体験型プログラムを通じ、子どもたちが科学やエネルギーへの理解を深める機会となった。





