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北海道経済産業局、動画「STOP!地球温暖化」を公開

07 Jan 2021

動画で地球温暖化問題について説明する菅井氏(北海道経済産業局ホームページより引用)

経済産業省北海道経済産業局はこのほど、地球温暖化対策に関する知識・取組や家庭でできる環境保全行動「エコ!アクション」について啓発する動画「STOP!地球温暖化」を公開した。

厳冬期に向け年間を通じ最もエネルギー需要増が見込まれる北海道だが、動画では、北海道文化放送気象キャスターの菅井貴子氏が「北海道はクルマ社会」と、自動車利用の頻度が多く移動距離も長くなりがちな地域固有の事情もあげ、地球温暖化の要因となる化石燃料からのCO2排出を抑制する生活やエネルギー供給のあり方について語りかける。地球温暖化のメカニズムに関しては、2019年に地球のCO2濃度は過去最高となり世界の年平均気温も過去2番目に高かったという気象庁のデータを示し、「CO2はまわりの空気を暖める性質がある。CO2が増え過ぎると、地球に布団をかける役目となり、宇宙に熱が逃げていかず地球温暖化の原因となる」と解説。

日本では昨夏、静岡県浜松市で41.1度Cの史上最高気温(2018年の埼玉県熊谷市の記録とタイ)を記録したところだが、菅井氏は、「地球温暖化は暑くなるだけでなく、異常気象や自然災害を増やしてしまう」と警鐘を鳴らす。「このまま温暖化が続くとどんな未来となってしまうか」と、2100年夏を想定した未来天気予報を「実況」。そこでは、「熊谷45.2度C、東京43.6度C、札幌40.5度C。今日までに全国で12万人が熱中症で病院に運ばれる」との概況に加え、北海道から九州までの各地で気温が40度Cを超す明日の予報、干ばつによる農作物への被害の他、台風の大型化に伴い川の氾濫や崖崩れが激甚さを増す状況などが報じられる。

その上で、「私たちは何ができるの?」と問いかけ、詰め込み過ぎず開閉を控えめにする冷蔵庫の使い方や住宅断熱材の活用、緩やかにアクセルをかける「エコドライブ」など、CO2を出さない生活仕様を紹介し、環境保全・エネルギー問題への関心を喚起するという内容だ。

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