加OPG ウェスリービル新設計画でIPD提出
23 Jan 2026
カナダ・オンタリオ州営電力のオンタリオ・パワー・ジェネレーション(OPG)社は1月12日、オンタリオ州ポートホープ近郊のウェスリービル(Wesleyville)サイトにおける原子力発電所新設計画について、初期プロジェクト概要(Initial Project Description:IPD)をカナダ環境影響評価庁(IAAC)に提出した。これにより、同計画は連邦政府による影響評価(Impact Assessment:IA)手続きの初期段階に入った。IPDはIAACのウェブサイトで公開されており、2月11日まで一般からのパブリックコメント)を受け付けている。
IPDは、影響評価に先立ち、事業の概要や主な論点を整理して提出する文書で、利害関係者との意見交換を行うための資料。オンタリオ州政府は昨年1月、電力需要の増加を見据え、OPG社に対し、ウェスリービル・サイトにおける原子力発電所建設の可能性を検討するよう要請していた。
IPDでは、立地許認可にあたりプラント・パラメータ・エンベロープ(PPE)方式を採用するとしている。これは、複数の技術を想定し、最も影響が大きい条件を前提に影響評価を行う手法で、特定の炉型を確定する前に評価を進めることができる点が特徴。炉型の検討対象の例としては、米ウェスチングハウス(WE)社のAP1000、仏EDF社のEPR、加アトキンス・リアリス社の重水炉CANDU、米GEベルノバ日立ニュークリアエナジー(GVH)社のBWRX-300が挙げられている。IPDに示された暫定的なスケジュールでは、2030年頃のサイト準備、2033年頃の建設開始、2040年頃の初号機運転開始を想定している。
ウェスリービル・サイトはオンタリオ湖沿岸に位置する約1,300エーカー(約5.26㎢)の敷地で、過去に発電用途として利用が検討されていた。既に電源開発地に分類され、送電網や鉄道、道路などのインフラにも近接している。OPG社の初期検討では、最大約1,000万kW規模の原子力発電所整備が想定されている。
今後、IAACはIPDとパブリックコメントを踏まえ、影響評価の方法や範囲を定める。OPG社はこれに基づきさらに詳細な影響評価文書を作成し、影響評価(IA)に進む。IAはカナダ原子力安全委員会(CNSC)と連携して実施され、完了後、連邦政府がプロジェクトの可否を判断することになる。





