ヘリカルフュージョン 試作部品の制作を完了
24 Mar 2026
日本独自のヘリカル型核融合炉の開発を目指すHelical Fusion(ヘリカルフュージョン)は3月17日、愛知県一宮市に位置する菱輝金型工業と協業し、実証段階を想定した装置「Helix HARUKA(ヘリックス・ハルカ)」向けの重要部品の一部製作を完了したと発表した。
今回完成したのは、同装置で使用するコイルケースのパーツ全10点と、増殖ブランケットパーツ1点。いずれも試作品。同社は高精度な加工に成功したとしている。両社は2025年9月12日、ブランケットの加工に向けた事業連携をすでに発表しており、今回の成果はその取組みの一環となる。
コイルケースは、10点すべてを接合することで、らせん状の高温超伝導マグネットの土台となる構造物だ。今後、「ヘリックス・ハルカ」の建設地である岐阜県土岐市の核融合科学研究所敷地内での組立てが計画されている。また、増殖ブランケットパーツは、他の部品と組み合わせて使用されるもので、今回の試作は今後の製作に向けた試作初期段階の部品として位置づけられる。なお、本試作は愛知県のディープテック推進事業「Aichi Deeptech Launchpad」に採択され、約4,000万円規模の支援を受けて実施された。
大型構造物の一部を構成するブランケットは、誤差数ミリ以内の精度が求められるほか、ステンレスなど加工難度の高い材料を扱う必要がある。そのため、設計から加工まで一貫した高度な技術と経験が不可欠と言われている。同社によると、菱輝金型工業が培ってきた高精度な金属加工技術が今回の部品製作においても最大限活かされたという。





