原子力産業新聞

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インドネシアとロシア 原子力協力で協議

18 May 2026

桜井久子

プラボウォ大統領(左)とリハチョフ総裁 © PMC

ロシア国営原子力企業ロスアトムのA. リハチョフ総裁は512日、インドネシアを訪問し、同国のS. プラボウォ大統領と原子力発電プロジェクトの開発、人材育成、原子力の非エネルギー分野への応用など、原子力の平和利用における両国間協力の有望な分野について協議した。

リハチョフ総裁は、「現在、インドネシアは原子力開発において野心的な目標を掲げており、技術面だけでなく、同国における新産業の育成、国内人材の育成、新たな専門能力の創出、そして同国の技術力の強化に焦点を当てた長期的なパートナーシップの構築についても議論している」と指摘。ロスアトムがインドネシアに対し、大規模な原子力発電施設から小型モジュール炉(SMR)や浮揚型原子力発電までを含む、同国の国家原子力プログラム開発に向けた包括的なアプローチを提供する用意があると強調した。両者はまた、群島国家というインドネシアの地理的特性を踏まえ、原子力発電をいかに電力システムに組み込むかについて特に注意を払った。

このほか、リハチョフ総裁は、エネルギー・鉱物資源相、国家研究・イノベーション庁(BRIN)および国営電力会社PT PLNの幹部らとの会談も実施した。

今年は両国の原子力産業における二国間協力の基礎となる「原子力の平和利用に関する協力に関する政府間協定」締結から20周年という節目となる。同協定は2006121日に署名されている。

2025年5月にエネルギー・鉱物資源省が発表した「電力供給事業計画(RUPTL2025-2034」では、発電設備容量を6,950kWe増強し、そのうち4,260kWe(約61%)を再生可能エネルギーでまかなう計画で、総出力50kWe2基の原子力発電プラントの建設を盛り込んでいる。

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