スペインのアルマラス原子力発電所 2030年6月まで運転認可更新
21 Aug 2026
スペインの原子力事業者であるアルマラス・トリリョ原子力発電会社(Centrales Nucleares Almaraz-Trillo= CNAT)は8月14日、同社が所有するアルマラス原子力発電所(米ウェスチングハウス社製PWR, 100万kW級×2基)の運転認可が2030年6月8日まで更新されたことを明らかにした。
スペイン原子力安全委員会(CSN)が7月16日、同発電所が認可期限まで安全に稼働するための条件を満たしているとの肯定的評価を環境移行・人口問題省(MITECO)に提出。これを受け、MITECOが8月12日に認可更新を承認した。
CNATは2025年10月、MITECOに対し同発電所の運転期間を2030年6月まで延長するよう正式に要請。1号機は1983年9月、2号機は1984年7月に営業運転を開始しており、運転認可期限はそれぞれ2027年11月と2028年10月までとなっていた。
CNATは今回の認可更新を受け、アルマラス発電所が世界原子力発電事業者協会(WANO)の基準で世界トップクラスの評価を受けているとし、今後も高い水準を維持しながら、安全かつ信頼性の高い、効率的な運営を続ける決意を改めて表明した。
同発電所は、設備の改善、更新、近代化に年間5,000万ユーロ(約93億円)を投じ、設備を良好な状態に維持。スペインの電力消費量の7%以上(400万世帯分に相当)を供給し、同発電所およびその関連組織で約4,000名を雇用しているほか、燃料交換時期には約1,200名を追加雇用するなど、周辺地域の社会経済における主要な原動力となっている。
スペインの原子力産業団体であるForo NuclearのM. ウガルデ理事長は、今回のMITECOの決定について、「アルマラス発電所の継続的な稼働は、再生可能エネルギーを補完する、安全で排出ゼロかつ競争力のある原子力の価値を強調するもの」と歓迎している。





