原子力産業新聞

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日立製作所 BWRX-300の中・東欧および英国での導入拡大に向けたMOU締結

29 Sep 2026

深澤伊弦

Ⓒ GE Vernova

日立製作所、米GEベルノバ社、ポーランドの小型モジュール炉(SMR)開発・投資会社であるシントス・グリーン・エナジー(SGE)社、韓国の建設大手サムスンC&T社(サムスン物産)は、このほど、中・東欧および英国における、米GEベルノバ日立ニュークリアエナジー(GVH)社製SMR「BWRX‐300」(BWR, 30万kWe)の導入拡大に向け、市場開拓および事業機会の検討に関する協力の枠組みを定めた覚書(MOU)を締結した。

今回のMOUは、国連総会にあわせてニューヨークで開催されたアトランティック・カウンシル主催のNuclear Energy Policy Summit(原子力エネルギー政策サミット)で、署名が行われた。今年7月に行われた日米韓外相会合で締結されたSMRに関する日米韓協力覚書(MOC)につながるものとしている。

4社は今後、原子力技術、エンジニアリングおよびプロジェクト遂行に関する各社の知見と、地域開発に関する専門性を結集し、BWRX-300の導入に向けた市場機会の評価や、導入戦略のさらなる検討を進めるとともに事業機会の創出に向けて協力するという。

GE ベルノバ社と日立製作所の合弁会社であるGVH社が、BWRX‐300の設計や技術提供を担い、日立製作所の子会社である日立GEベルノバニュークリアエナジー社は、原子力技術および同業界における幅広い知見を提供し、サムスン物産は、国際的なエンジニアリングおよび建設能力を活かす。SGEは、既に欧州においてBWRX-300の複数基展開を進めており、当該地域のBWRX-300の導入を取りまとめる役割だ。

日立製作所の稲田康徳執行役常務(原子力ビジネスユニットCEO)は、「今回の協力において、各社が有する強みと専門性を結集する中で、日立は、原子力事業で培った技術力と実績ある日本のサプライヤーとの連携を通じて、欧州におけるBWRX-300導入に向けた検討を加速させる」と語った。

BWRX-300は既にカナダのダーリントン新・原子力プロジェクト(DNNP)サイトで建設が進められており、2026年3月に運転認可の申請が行われたほか、米国ではTVAのクリンチリバー・サイトで建設が計画、検討されている。

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