原子力産業新聞

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IAEAへ出張する際の注意喚起

2019.12.09

写真がすべてを物語っていますが、原子力業界に身を置くすべての仲間たちへ向けて、注意を喚起しておきたいことがあります。IAEAでの写真撮影を侮ってはいけません。

IAEAへの出張者は、地下鉄U1のカイザーミューレン(VIC)という駅で降り、正面ゲート右のゲスト用エントランスをくぐります。次に保安検査を経て、受付で入構するためのパスを作ってもらいます。事前に顔写真提出をIAEAに求められていれば、すでにパスは仕上がっているのですが、そうでない場合、写真撮影コーナーへ行くことになります。

たいていの場合、これが長蛇の列になります。月曜日の朝イチにゲストが集中するわけですから当たり前ですよね。でもそこでうんざりした表情で撮影に臨むと、良い写真になりません。運転免許の写真みたいになります。

私は長蛇の列を経て、ようやく係官と対面し、にこやかにパスポートを提出致しました。すると何やらPCで確認した係官が「お前はあっちへ行け」的なことを言うのです。指差す方向には「すでに写真を提出している方々」の看板が下がっています。なんだか嫌な予感がしたんですよ。というか嫌な予感しかしない。

看板の下ではマダムがニコニコと待機しており、パスポートを提出すると、「はい」と顔写真が貼られた入構パスを寄越しました。その顔写真が上の写真の右のちびくろサンボです。たこ焼きかと思いましたよ。

10年以上前に、まだ私がIAEA総会併設展示会で「日本刀の作り方」をやっていた頃の写真です。当時、「日本男児を強調する」と豪語して坊主頭で撮影してしまったシロモノです。若いって嫌ね。

もちろん「この写真は大昔のもので今とは顔が違う!」と断固抗議しますが、マダムは受け入れません。こういう時の融通の効かなさは国際機関ならではですね。日本のお役所の方が余程融通が効く。

この入構パスを、東京メトロの改札機が感度悪くなっちゃったような機械にスキャンすると、ゲートが開くと同時に警備スタッフのディスプレイにパス掲載顔写真が表示されるようになっています。そして警備スタッフはニコリともせずに「OK」。

OKじゃねえだろ!どう見ても別人だろ!とも思うのですが、西洋人から見ると同じに見えるのかしら??

みなさんもIAEAでの写真撮影は、真剣に臨んでください。おそらくそれが今後10年、20年と使い回されることになるざんす。

石井敬之

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