原子力産業新聞

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三菱重工 中国の発電所向けに循環水ポンプ供給へ

25 Jul 2025

中西 康之助

循環水ポンプの機能 ©三菱重工業株式会社

三菱重工業は72日、中国三大重電機器メーカーの東方電気グループ傘下にある東方電機(東方電機有限公司:Dongfang Electric Machinery Co.Ltd.)と共に、中国の三門原子力発電所56号機向けに4基の循環水ポンプを受注したことを発表した。受注額や工期は非公表。

両社は今年3月、パートナーシップを締結しており、今回の受注は、両社の協業による初の受注。兵庫県の高砂製作所にて製造され、順次納入される予定だ。両社は今後、中国の原子力ポンプ市場でのシェア拡大を目指すという。

循環水ポンプは、タービンから排出される蒸気を冷却して水に戻す復水系統で用いられる大型機器で、原子炉の安定運転を支える重要機器だ。同社は、これまでに500基超の納入実績がある。

三門原子力発電所は、中国南東部の海岸沿いに立地し、今回、循環水ポンプを供給する56号機は、稼働中の12号機(PWR125.1kWe)、建設中の34号機(PWR125.1kWe×2)に次いで建設される予定で、PWRの「華龍1号/HPR1000」を採用している。

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