原子力産業新聞

海外NEWS

中国 金七門1号機が着工

12 Aug 2025

桜井久子

金七門1号機で初コンクリート打設 Ⓒ CNNC

中国の浙江省寧波市で810日、中国核工業集団公司(CNNC)の金七門(Jinqimen)第Ⅰ原子力発電所の1号機(120kWe)が着工した。これに先立ち、国家核安全局(NNSA)が85日、同発電所12号機の建設許可を発給した。2024年2月には、同発電所の起工式を開催している。

2023年12月、国務院常務会議は同発電所の12号機の建設計画を承認した。同発電所では、中国が独自開発した第3世代PWR「華龍一号」(HPR1000)を採用。同サイトではこの1、2号機を含め、計6基の「華龍一号」を建設予定である。浙江省ではCNNCの秦山、方家山、三門の各原子力発電所が運転中である。

CNNCによると、金七門サイトの全6基が稼働すると合計設備容量は約720kWとなり、年間550kWhを発電、これは2024年の寧波市全体の電力消費量の半分に相当し、年間約4,500万トンのCO2削減に相当するという。1号機の運転開始は2028年末頃を見込む。CNNC傘下のCNNC浙江エナジー社が開発、建設を担当する。

cooperation