日立グループがフォーラム開催 原子力事業もPR
07 Sep 2026
日立グループが顧客やパートナーとの協創に向けたきっかけ作りの場として継続しているイベント、「Hitachi Social Innovation Forum 2026 JAPAN」が9月4-5日に東京国際フォーラムで開催された。
今回は「環境・幸福・経済成長が調和する『ハーモナイズドソサエティ』の実現」をテーマに、これまで日立グループが積み重ねてきた専門的な領域での知識やデータをAIと掛け合わせることで、幅広い業界との協創を加速させ、社会課題解決に向けた新たな価値創出につながる展示・講演が中心となった。
その中で原子力については、小型モジュール炉(SMR)の「BWRX-300」、革新軽水炉の「Highly Innovative ABWR(HI-ABWR)」、高速炉技術、核融合炉技術、原子力メタバースプラットフォームの展示があった。
BWRX-300は既に西側初の商用SMRとして、カナダのダーリントン新・原子力プロジェクト(DNNP)サイトで建設が進められている。そのほかポーランドやアメリカでも建設が計画されており、海外での実績を積み、将来的には日本での導入も視野に入れている。
一方、HI-ABWRでは、放射性物質閉じ込めシステムの開発を進めているという。外部環境への放射性物質の放出を抑えるための従来のフィルタベントシステムに加え、希ガス分離膜と、従来除去することが困難であった有機ヨウ素を除去可能な新ヨウ素除去フィルタを導入し、大気に放出する蒸気と水素から放射性希ガスと有機ヨウ素を除去し、過酷事故時でも住民の避難が不要な状況を目指す。
核融合技術については、かねてから量子科学技術研究開発機構(QST)とともに主要な部品の開発・製作を進めており、国際核融合実験炉「ITER」の認証試験にも合格した実績があるが、近年は国内外の核融合スタートアップとの関わりも増えている。
担当者によると、原子力メタバースプラットフォームも、実際に国内の原子力発電所で導入実績があり、実際のステークホルダー間での打ち合わせでも円滑なコミュニケーションに役立っているという。





