原子力産業新聞

国内NEWS

JSTとポーランド大使館、キュリー博士に因む「羽ばたく女性研究者賞」創設

22 Sep 2021

「羽ばたく女性研究者賞」初回募集のフライヤー(JSTホームページより引用)

科学技術振興機構(JST)とポーランド大使館は9月17日、国際的に活躍が期待される若手女性研究者を支援する表彰制度「羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)」の創設を発表した。〈JST発表資料は こちら

ラジウムの発見などにより自然科学の異なる部門のノーベル賞を2回受賞し原子力科学・技術分野の発展に貢献したキュリー博士の功績に因んだもの。JSTでは、これまでもダイバーシティ推進の取組として、女子中高生向けの理系選択支援プログラムなど、女性研究者の育成・活躍を支援してきたが、「20歳台後半から30歳台前半の時期は、研究者としての活躍が最も期待されると同時に、多くの女性はライフイベントが想定される時期と重なる」ことから、日本国籍を有する博士学位取得後5年程度までの研究者や大学院生(博士後期課程)を対象とする新たな表彰制度を創設。最優秀賞受賞者には賞金50万円が贈呈され、ポーランドの研究機関訪問の機会が与えられる。初回は10月1日より募集を開始し2022年5月に受賞者を発表する予定。

JSTでは2019年度にデザイナー・芦田淳氏設立の基金による40歳台程度を対象とした「輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」を創設したが、濵口道成理事長は、「キュリー博士がラジウムを発見した年齢を調べてみると32歳。丁度ライフイベントがあって、皆ギブアップしそうな時期。そこに賞の対象世代を設定し、継続して仕事をしてもらえる、エンカレッジできるような賞を」と、今回の表彰制度の検討に至った経緯を述べている。また、「羽ばたく女性研究者賞」選考委員会の委員長で北米に在住し子育てしながら研究活動に取り組んだ経験を持つ岩崎明子氏(米国イェール大学教授)は、日本の女性科学者のキャリアパス支援に向け、「この賞に少しでも貢献できれば」と、期待を寄せている。

cooperation