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米規制委、セントルーシー1、2号機の2回目の運転期間延長申請書を受理

01 Oct 2021

©Florida Power and Light

米原子力規制委員会(NRC)は9月29日、フロリダ州のセントルーシー原子力発電所1、2号機(各PWR、約88万kW)について、2回目の運転期間延長申請書を受理し、本格的な技術審査を開始すると発表した。この申請書は事業者のフロリダ・パワー&ライト(FPL)社が8月に提出していたもので、NRCはそれ以降、申請内容に不備がないか点検していた。

セントルーシー1、2号機はそれぞれ1976年と1983年に送電開始しており、運転開始時に認められていた40年の運転期間が満了する前に、NRCはFPL社の初回の申請に基づき、両炉でそれぞれ20年間追加で2036年3月と2043年4月まで運転することを許可した。2回目の申請に基づき、さらに20年ずつ期間の延長を許可した場合、これらの原子炉はそれぞれ80年間、2056年3月と2063年4月まで稼働することができる。

審査の開始にともない、NRC付属の行政判事組織である原子力安全許認可会議(ASLB)が公聴会を開催するが、NRCはこの公聴会への参加を希望する市民向けに同日、案内情報を連邦官報に掲載した。運転期間の延長により個人的利益に影響が及ぶ可能性がある市民等は、11月29日までに公聴会への介入請願書を提出しなければならないとしている。 

(参照資料:NRCの発表資料、原産新聞・海外ニュース、ほか)

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