米X-エナジー 英GDA審査を申請
15 Jun 2026
米X-エナジー社は6月2日、開発中の高温ガス炉「Xe-100」について、英国の包括的設計審査(GDA)を申請した。GDAは、英国で初めて導入される炉型を対象とした設計認証審査で、審査は2029年末までに完了する見込み。
今回の申請は、X-エナジー社と英エネルギー企業セントリカ(Centrica)社が英国で最大600万kWe規模の導入を目指す計画の一環で、最初のプロジェクトとして同国北部のハートルプールへ12基、総出力96万kWeのXe-100発電所の建設を計画している。
Xe-100は出力8万kWeの高温ガス炉。発電だけでなく産業向けに高温の熱や蒸気の利用も可能。X-エナジー社は2024年から英規制当局と事前協議を続けている。米国ではダウ・ケミカル社とともに2025年3月、テキサス州メキシコ湾沿いにあるシードリフト・サイトにおいてXe-100を採用したロング・モット(Long Mott)発電所の建設許可を申請。米原子力規制委員会(NRC)が審査中である。両国規制当局間による2025年9月の先進炉審査の迅速化に向けた合意に基づく協力体制の活用により、英国での審査効率向上が期待されている。
さらに、X-エナジー社は英政府の「未来の原子力実現基金(Future Nuclear Enabling Fund: FNEF)」による支援下で、国内製造やサプライチェーン整備などの検討を進めており、関連プロジェクトが最終的に少なくとも400億ポンドの経済効果をもたらし、そのうち最初のプロジェクトだけでも約120億ポンドに達する可能性があると想定されている。今回のGDA申請を、英国のエネルギー安全保障の強化や脱炭素化、雇用創出に向けた取組みを前進させる重要な一歩として位置づけている。





