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米テラパワー サプライチェーン強化で韓国企業と協力拡大

26 Aug 2026

桜井久子

テラパワー社のB. ゲイツ会長、C.レベスクCEOとHD現代のK. チョン会長、現代E&C社のH. リーCEOほか © TerraPower

米先進炉開発事業者のテラパワー社は814日、韓国ソウルで、韓国の現代EC(現代建設)社およびSKイノベーション社と、先進炉「Natrium」の米国や韓国、一部海外市場での開発・商用化に向けた協力で合意。テラパワー社は、自社の先進原子力技術と韓国企業の原子力建設・運転の経験を組合わせ、Natrium炉の世界展開を加速させる方針である。

Natrium炉は34.5kWeのナトリウム冷却高速炉で、熔融塩蓄熱により一時的に最大50kWeまで出力を高めることが可能。テラパワー社は今年3月、米原子力規制委員会(NRC)からワイオミング州ケンメラーにおける初号機の建設許可を取得し、翌4月から建設を開始しており、2030年に完成予定。同社はNatrium炉の商業展開も視野に入れ、今年1月にはIT大手のMeta社と、米国内で最大8基のNatrium炉を建設する商業契約を締結。早ければ2032年までに2基の供給に向けてMeta社が初期開発を資金面で支援し、さらに2035年までに最大6基の追加導入で合意している。2月には、英国における包括的設計審査(GDA)が開始されている。

今回、現代EC社とは、Natrium炉の商業展開を支援する枠組み協力で合意。現代EC社を設計・調達・建設(EPC)の請負業者として選定し、最大8基の建設に向け、工期・価格・性能保証面で協力する。本提携により、コストの合理化、設計・建設効率の向上、グローバルなサプライチェーンを強化してNatrium炉の導入を加速し、米国および選定された国際市場へNatrium炉を展開する考え。

加えて、テラパワー社はSKイノベーション社と韓国初となるNatrium炉の導入および国際的な事業拡大に向けて基本合意書を締結した。運用と保守の最適化のため、デジタルツイン技術やAIを含むエンジニアリング・デジタル技術面での協力を検討する。

さらに、同日の814日、テラパワー社は斗山エナビリティ社とNatrium炉の主要機造製造契約を締結した。ケンメラーで建設中の初号機向けに、炉心バレル、原子炉容器ガードベッセル、炉内構造物を製造する。両社は202412月から製造可能性の検討を進め、設計改良を重ねて製造発注が可能な段階まで成熟度を高めてきた。

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