原子力産業新聞

海外NEWS

中国 太平嶺3号機が着工

13 Jun 2025

桜井久子

太平嶺3号機で初コンクリート打設 Ⓒ CGN

中国の広東省恵州市で610日、中国広核集団(CGN)の太平嶺(Taipingling)原子力発電所の3号機(PWR=華龍一号、115.0kWe)が着工した。

太平嶺サイトでは、現在、12号機(華龍一号、各112.6kWe)がそれぞれ2019年、2020年に着工しており、さらに3基、合計6基の華龍一号が建設される予定。

華龍一号は、HPR1000と呼ばれる中国が独自開発した100kWe級の第3世代PWR。中国国内で2020年代に入ってから5基(防城港34号機、福清56号機、漳州1号機)が運転を開始している。中国の主力輸出炉としても位置付けられており、中国核工業集団(CNNC)が輸出した、パキスタンのカラチ原子力発電所23号機が稼働しているほか、昨年末にはチャシュマ5号機が新たに着工した。

cooperation