韓KHNP 米コンバーダインから転換ウランを長期確保
26 Sep 2025
韓国水力・原子力(KHNP)は9月4日、米国で唯一ウラン転換施設を操業するコンバーダイン(ConverDyn)社と転換ウラン長期供給契約を締結した。
契約に調印したKHNPのJ. ファンCEOは、「今回の契約は転換ウランの安定的な需給を通じてエネルギー安全保障を強化するだけでなく、両国間の原子力協力をより強固にする機会になる」と語った。KHNPは、米政府の原子力復興政策の推進や最近の両国首脳外交、ウラン濃縮供給会社のセントラス社との新遠心分離機プラント建設への共同出資の合意を背景に、米国内施設で濃縮ウランの生産に必要な原料をあらかじめ確保し、両国間の信頼と協力基盤を一層強化する足場にしたい考えだ。
コンバーダイン社は、米国の多国籍企業であるハネウェル社とゼネラル・アトミックス社折半出資の合弁企業で、北米、欧州、アジアの原子力発電事業者に六フッ化ウラン(UF6)の転換と関連サービスを提供。イリノイ州メトロポリスで、米国唯一の転換プラントであるメトロポリス・ワークス(MTW)プラントを操業する。同プラントは2017年~2023年にかけて、市場環境の悪化により一時的に操業を停止していたが、2023年7月に再開されている。