原子力産業新聞

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英ヒンクリー・ポイントC 2号機向けRPVが仏から到着

20 Jan 2026

佐藤敦子

原子炉圧力容器がコムウィッチ埠頭に到着
©EDF

英サマセット州で建設中のヒンクリー・ポイントC原子力発電所2号機(欧州加圧水型炉:EPR、170万kW級)について、原子炉圧力容器(RPV)がフランスから現地に到着し、建設サイトに搬入された。運営するEDFエナジー社が1月12日に発表した。2030年の営業運転開始に向けた重要な節目となる。

今回搬入された圧力容器は仏フラマトム社製で、重さ約500トン、全長約13メートルにも及ぶ。2025年11月28日、フランス東部サン=マルセルの工場で完成し、関係者が出席する式典が行われた。完成後は海上輸送で工場から英ブリストルのエイボンマウス埠頭へ運んだ後、サマセット州のパレット川をさかのぼり、コムウィッチ埠頭に到着するルートで輸送された。最終区間では、建設現場まで約6.4キロメートルを約6時間かけて陸上輸送した。

ヒンクリー・ポイントCは、欧州加圧水型炉(EPR)2基を建設する計画で、英国における約30年ぶりの大型炉新規建設プロジェクトとなる。2号機は2019年12月に着工し、2025年7月には原子炉建屋ドーム屋根の据付が完了している。

EDFエナジー社は、このプロジェクトについて「ビルド・アンド・リピート」の利点を強調。2018年12月に着工した1号機の建設で得られたノウハウを2号機に反映し、作業手順の効率化によって建設工程を約2~3割短縮できているという。配管や機器類を工場であらかじめ製作するプレハブ工法も進んでおり、その割合は現在、全体の約6割に達しているとしている。

また、ヒンクリー・ポイントCで蓄積された建設ノウハウは、建設準備が進むサイズウェルCプロジェクトにも活用される見通しで、EDFエナジー社は工期短縮が可能になるとの見方を示している。

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