インド タラプール2号機が再稼働
26 Jun 2026
インド原子力発電公社(NPCIL)は6月18日、同社がマハラシュトラ州に所有・運転するタラプール原子力発電所(TAPS)2号機が送電を開始したことを明らかにした。NPCILは2020年7月から同2号機の大規模な改修・近代化プログラムを実施。今年5月に原子力規制委員会(AERB)から10年間の運転期間延長の承認を受けた。同1号機も同様の大規模改修を経て、2026年2月に送電を開始。両機は現役最古の商業用原子炉である。
この機を捉え、インド原子力省(DAE)長官兼原子力委員会(AEC)委員長のA. K. モハンティ博士は同発電所を訪問。一次冷却材ポンプ試験施設(PCPTF)の開所式を行った。
両機は、1969年10月28日に運転を開始した16万kWeの沸騰水型炉(BWR)で、運転期間は56年と商業炉としては世界最長。インド初の商用原子力発電所であり、同国唯一のBWRでもある。いずれも1963年のインドと米国間の協定に基づき、GE社とベクテル社によって建設された。なお、インドで現在稼働する他の原子炉は主に国産の加圧重水炉(PHWR)。1974年のインドの核実験実施を契機に西側が原子力技術協力を停止し、国際的な輸出規制のために原子力供給国グループ(NSG)が設置され、インドは原子力関係の資機材や技術の輸入ができなくなり、国産で賄わざるを得なくなった。
今回の改修プログラムでは、重要なシステムや機器の包括的な点検、改修、交換および更新、原子炉の健全性評価のための先進的な国産技術の導入、電気システムの近代化、長期運転にむけた安全性向上のための対策が実施され、モハンティ長官は、10年間の運転期間延長はインドの規制と技術成熟度と技術的自立を象徴するものだと強調している。
なおTAPSには、2005年および2006年に運転を開始したPHWR型の3-4号機(各54万kWe)がある。同サイトには、政府が掲げる「原子力エネルギーミッション」の下、バーバ原子力研究所(BARC)において開発中の実証用SMRのバーラト小型モジュール炉「BSMR-200」(PWR、20万kWe)、「SMR-55」(PWR、5.5万kWe)の先行炉が建設される予定である。





