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英サイズウェルBが2055年まで運転へ 政府とCfD締結で基本合意

24 Jul 2026

桜井久子

サイズウェルB発電所  © EDF Energy

EDFエナジー社は79日、イングランドのサフォーク州に所有・運転するサイズウェルBSZB)原子力発電所(PWR単機, 125.0kWe)の20年間の運転期間延長に向けて、英政府と差金決済契約(CfD)の締結で基本合意したことを明らかにした

同発電所は1995年に営業運転を開始。当初は2035年までの運転を予定していたが、英政府と2035年以降20年間、CfDの下でストライクプライス70.50ポンド/MWh2025年価格ベース)を適用し、2055年まで運転を続ける方針である。今年後半にCfDを最終決定する予定。

SZBは英国で稼働する原子炉の中で唯一の加圧水型炉(PWR)。年間平均90kWhを発電、250万世帯に電力を供給し、英国の総電力需要の約3%を供給している。EDFエナジー社は今後15年間、18か月ごとの定検期間中に約8億ポンド(約1,740億円)をかけて大規模な改修工事を実施する。建設中のヒンクリー・ポイントC原子力発電所(欧州加圧水型炉: EPR170kW級×2基採用)に導入される新しい環境モニタリングシステムや自動プラント監視システムの導入に加え、サイト内の配管、バルブ、ポンプの交換や、詳細な技術分析やプラント点検を継続的に行うこととしている。また、EDFエナジー社の20%の株式を保有する、英エネルギー企業のセントリカ社から投資支援を受ける予定。この運転期間延長により、現地で約900名の熟練者の雇用を支える見込みだ。

EDFエナジー社は現在、SZBを含め5サイトで計9基の原子炉を運転している。2025年の総発電電力量は329kWhで、英国の総電力消費量の約12%を占めた。ランカシャー州にあるヘイシャムB発電所(1-2号機, 改良型ガス冷却炉: AGR, 68.0kWe)ならびにスコットランドにあるトーネス発電所(1-2号機, AGR, 68.2kWe)が当初20233月に閉鎖予定であったが、202412月の見直しに基づき、運転期間が20303月まで延長されている。また、当初20143月に閉鎖予定だったヘイシャムA発電所(1-2号機, AGR, 62.5kWe)ならびにティーズサイド地域にあるハートルプール発電所(1-2号機, AGR, 65.5kWe)は、20259月の見直しに基づき、20283月に閉鎖を予定していたが、722日、さらに2年間延長し、20303月まで運転することが決定された。これらAGR×8基の運転継続に向け、EDFエナジー社とセントリカ社は今後3年間(2026-2028年)で合計12億ポンド(約2,610億円)を投資することとしている。

英国における原子力発電所の運転終了時期に関する決定は、規制当局や政府とは独立して行われるが、終了時期はあくまで予測であり、最終判断は定期的な黒鉛の検査結果を受け、EDFおよび原子力規制庁(ONR)が行う。

AGRは、マグノックス炉と呼ばれる旧式のガス冷却炉(GCR)の改良型。EDFエナジー社は2009年、GCR以外の英国内すべての原子力発電所をブリティッシュ・エナジー社から取得。AGRはいずれも2023年初頭までに閉鎖する予定だった。一連の運転期間延長により現在、上記4サイトで運転中。その他、3サイト(ハンターストンB、ヒンクリー・ポイントB、ダンジネスB)は閉鎖済み。EDFエナジー社は、AGR寿命の継続的な検証により、さらなる運転延長が可能かどうか判断するとしている。

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