次世代革新炉 技術開発・サプライチェーン構築支援事業 採択企業発表
06 Aug 2026
経済産業省は8月5日、「次世代革新炉の開発・建設に向けた技術開発・サプライチェーン構築支援事業補助金」の一次公募の採択結果を公表した。東芝、日立GEベルノバニュークリアエナジー、三菱重工業、IHI、三菱電機のメーカー各社のほか、素材・部品・燃料などを扱うMHI原子力研究開発、日本ギア工業、日本製鋼所、三菱原子燃料、大同キャスティングスも採択された。
今回の支援事業では、次世代革新炉の技術開発と次世代革新炉の開発・建設に向けた産業基盤強化を目的とする事業に、最大で27億円(補助率50%以内)の補助金を交付する。事業期間は最大3年度まで。二次公募も行われ、募集は7月に締め切られた。
東芝は、実用化に向けて開発を進める革新軽水炉「iBR」の、安全設備の検証や実証データの拡充に取り組むとし、二重円筒格納容などの安全対策設備に関する評価・検証を実施するとともに、安全対策の有効性の解析評価を進めることを発表した。さらに、「iBR」を建設する際の、設備の供給能力や保守管理能力の構築を目的として、安全上重要な設備の技術開発および製造実証をサプライヤーとともに実施し、サプライチェーンの高度化も図る。
日立GEベルノバニュークリアエナジーは革新軽水炉「Highly Innovative ABWR(HI-ABWR)」の実用化に向け、放射性物質閉じ込めシステムの技術開発に取り組む。
三菱重工業は革新軽水炉「SRZ-1200」や、地震・津波などの日本特有の自然条件に適合できる小型軽水炉(SMR)の開発を進める。
そのほか各社の採択された事業は以下の通り。
東芝 6事業
・AM技術の開発と適用による原子力機器の製造プロセスイノベーション(Phase2)
・革新軽水炉の実現に向けた原子力向け発電機回転電気試験設備の維持・向上および稼働実証
・次世代革新炉の革新的安全技術の開発(Phase2)
・次世代革新炉向け安全系コントローラの開発(Phase2)
・次世代革新炉向け使用済燃料貯蔵ラックの製造能力維持・確立(Phase2)
・次世代革新炉向け制御棒駆動機構の開発及び製造実証(Phase2)
日立GEベルノバニュークリアエナジー 1事業
・革新沸騰水型軽水炉の技術開発(フェーズ2)
三菱重工業 3事業
・革新軽水炉の開発・建設に向けた安全性向上等に資する要素技術開発及び標準炉型の開発(その2)
・小型軽水炉の実用化に向けた国産技術による炉型/要素技術開発
・次世代革新炉実現に向けたサプライチェーン高度化に資する機器・素材・製造技術開発(その2)
IHI 2事業
・NuScale発電所向けサプライチェーン強化に係る技術開発
・BWRX-300 SMR向けサプライチェーン強化に係る技術開発
三菱電機 2事業
・SMR-300向け計装制御システムの技術開発・QAP対応事業
・国内次世代革新炉稼働に向けた次世代中性子検出器の開発および生産プロセス確立
MHI原子力研究開発 1事業
・次世代革新炉の開発・建設に向けた産業基盤強化に資する照射後材分析サプライチェーンの高度化(その2)
日本ギア工業 1事業
・原子力用アクチュエータ基幹部品の一貫熱処理技術開発
日本製鋼所 1事業
・超大型原子力鍛鋼品の製造技術開発
三菱原子燃料 1事業
・革新軽水炉実現に向けた原子燃料供給プロセスの高度化
大同キャスティングス 2事業
・BWRX-300 炉内構造物鋳造品の安定生産体制の構築および製造高難易度製品である燃料集合体鋳造品の製造技術開発
・BWRX-300 炉内製品の生産体制確立(大型誘導炉電源制御盤の更新)





