INSO2026日本代表が全員メダル 報告会・解団式を開催
28 Sep 2026
報告会に出席した日本代表選手©INSO-Japan委員会 (左から2番目から:攻玉社高等学校2年・入山哉太(いりやま かなた)さん、広島大学附属高等学校2年・霜崎洸我(しもさき こうが)さん、麻布高等学校3年・本田弘徽(ほんだ こうき)さん
第3回国際原子力科学オリンピック(INSO2026)の日本代表選手団の報告会・解団式が9月27日、東京大学医学部1号館講堂にて開催された。8月にサウジアラビアで開かれた大会に出場した高校生4選手は、金メダル2個、銅メダル2個を獲得。日本代表は昨年に続き、出場選手全員がメダルを獲得した。
大会では3時間半の実験試験と5時間の理論試験が行われた。実験試験では、原子炉シミュレーターを用いた課題をはじめ、放射線測定、年代測定、農地のセシウム汚染、医療放射線利用など幅広いテーマが出題された。
選手からは、大会を通じて原子力への関心が深まったとの声が聞かれた。金メダルを獲得した霜崎洸我さん(広島大学附属高等学校2年)は、当初は原子力への強い関心から参加したわけではなかったものの、学習を進める中でその面白さを感じるようになったと説明。大会後には原子力関係の研究実習への参加や企業へのコンタクトなど、行動の幅も広がったとし、来年のINSOでは「世界一を取ってみたい」と意欲を示した。
ベトナムで開催される別の大会に参加するため欠席した金メダリストの長田知樹さん(灘高等学校3年)は、ビデオメッセージでコメントを寄せ、将来志す天文学・宇宙物理学と原子力科学には「核融合やビッグバン元素合成など、共通する部分もある」と語った。
また、海外選手との交流も大きな経験となった。原子力産業新聞の取材に対し、本田弘徽さん(麻布高等学校3年)は、大会後もSNSを通じて海外選手と交流しているとし、歴史教育について意見を交わした経験から「海外の文化や教育の違いを肌で実感した」と振り返った。入山哉太さん(攻玉社高等学校2年)は、英語に不安を感じていた中で海外選手の優しさに助けられたと振り返り、大会後も交流が続いていると紹介。現在もカタールの選手からオンラインで英語を教わっているという。
閉会にあたり、国際原子力科学オリンピック日本代表選手団出場支援委員会の飯本武志委員長(東京大学アイソトープ総合センター教授)は、海外の同世代との交流を通じた選手の成長を強調し、「こういうメンバーたちが日本のリーダーになり、国際社会のリーダーになっていく」と期待を寄せた。
第4回INSOは2027年に開催予定で、日本代表候補の募集は10月中旬頃から開始される予定。




