原子力産業セミナー 仙台で初開催 女川2号機再稼働で学生の関心に変化
13 Oct 2026
企業と学生の採用・就職活動支援と原子力産業界への理解向上を図る2026年度「原子力産業セミナー」仙台会場(主催=日本原子力産業協会、後援=東北エネルギー懇談会)が10月10日、TKPガーデンシティ仙台(宮城県・仙台市)で開催された。仙台で初開催となる同セミナーは、32の企業・機関が出展し、106名の学生らが訪れた。
先月開催された東京会場にもブース出展していた東北電力は、原子力分野の人材確保は厳しい状況が続いてきたとしながらも、「実際に稼働している発電所を有する会社として、当社に関心を持っていただける機会も増えたのではないか」と明るい兆しも感じているという。学生一人ひとりと丁寧に向き合いながら、原子力業界の仕事の面白さや社会に役立つ仕事であることを伝える機会を増やし、将来にわたって原子力の安全と安定運転を支える人材の確保・育成に取り組んでいきたいと語った。
日本原燃は、この10月に2027年度卒の内定を出したところで、売り手市場の影響を懸念していたものの、採用計画人数を確保できたという。インターンシップでは、再処理工場の中央制御室や執務室などを見学してもらっている。また、低レベル放射性廃棄物の埋設事業では、6月から国内初の覆土工事を進めている。同社は再処理工場を中核事業としながらも、埋設やウラン濃縮などの各事業が原子燃料サイクルを支えていることを伝えるため、学生に実際の現場を見てもらうことに力を入れている。若い人には「安全を最優先とし、使命感を持って仕事に取り組んでいただければ」と期待を寄せた。
今回初出展の東北発電工業では、企業ロゴを近年リニューアルしたほか、地元のスポーツ会場や駅などで広告を出すなど同社の知名度アップに力を入れている。発電所のメンテナンスを行っている同社では、入社後の1年間は研修専門施設に入り、実際に発電所で使用していたタービン設備やバルブなどを使って実践的に学べるほか、さまざまな資格が取得できる職場だとアピールした。
同じく初出展の東北緑化環境保全では、やる気さえあれば文系学生にも技術者への道が拓けることも説明しながら、門戸を広げて採用活動を行っている。原子力を取り巻く状況に関しては、震災直後に比べ、この数年学生にも前向きな姿勢が見られ、理解が深まって冷静に受け止められるようになったという。担当者は、自身が成長できる職場を求める学生が多いことに驚きと喜びを感じており、「自身の仕事がどのようなことにつながっていくのかという広い視点を持ち、胸を張って働いてもらえれば」と希望を語った。
今年度の原子力産業セミナーは全国4会場で開催され、4会場目として10月17日に福岡会場で行われる。





