三菱重工 フランス電力向けSG3基を納入
16 Oct 2026
三菱重工業は10月15日、フランス電力(EDF)から受注した取替用蒸気発生器(SG)3基の納入を完了したと発表した。3基の製造は2024年1月に完了し、2026年2月末にフランス原子力規制当局(ASNR)の規格認証を取得していた。三菱重工によるEDFへのSG納入は2017年5月以来約9年ぶり。
SGは、原子炉で発生させた熱を一次冷却系[1]原子炉の炉心で核分裂によって生じる熱を冷却材で除去するための閉じた回路から二次冷却系[2]蒸気発生器からタービン、復水器を経て再び蒸気発生器へ戻る、水と蒸気が循環する閉じた回路に伝え、水蒸気でタービンを駆動させる、PWRにおける重要機器の一つ。低合金鋼製の耐圧容器の内部に、耐食性の高いTT690合金[3]特殊な熱処理により耐腐食性を高めたニッケル・クロム・鉄合金製の伝熱管約4,500本が挿入されており、高さ約21m、総重量約330トンに達する。
三菱重工業はEDFから計9基の取替用SGを受注しており、残る6基についても、順次製造を進め、2028年以降に納入予定。
今回製造した取替用SGは、出力約90万kWのPWR用で、クリュアス2号機(PWR、95.6万kW)に使用される。2019年に国際入札が行われ、三菱重工と仏Onet Technologies社が共同受注した。
フランス国内で多数のPWRを運転するEDFは、1980年代に稼働開始したプラントについて、40年超運転を見据え、順次SGの取替を進めている。三菱重工は2005年から今回を含め累計18基の取替用SGを納入している。





