伊方発電所 前面海域調査を実施へ
09 Apr 2026
四国電力は4月7日、伊方発電所のさらなる安全性向上に向け、同発電所前面の海域における地質調査を実施すると発表した。発電所前面の海域(約2km×10kmの範囲)にて、海底ボーリング調査および海上音波探査を行い、地質データを収集する。調査期間は4月中旬から9月の予定。
今回の調査は、発電所のリスク評価手法である確率論的リスク評価(PRA)※1の高度化に資する取り組みの一環だ。特に、同発電所前面の伊予灘(沖合6~8km)に分布する中央構造線断層帯について、活動時期などに関する地質データの拡充と知見の深化を図ることを目的としている。
同社はこれまでも、従来の安全対策に加え、PRAを活用した自主的な改善活動等を継続しており、その成果を「安全性向上評価」として原子力規制委員会へ提出してきた。同3号機(PWR、89万kWe)では2025年5月に4回目となる安全性向上評価を届け出済みだ。<詳しくはこちら>
また、同社はPRAの精緻化にも取り組んでおり、最新の米国の手法に準拠した確率論的地震ハザード解析を導入。地震発生確率を踏まえた揺れの強さを評価することで、安全対策の効果を比較し、施設全体の安全性を総合的に評価できるという。今回の海域調査により、こうした同ハザード解析の精度向上も図ることで、地震時の同発電所に内在するリスクをより正確に把握し、発電所の安全性を一層高めていく考えだ。
※1 PRA(Probabilistic Risk Assessment)とは、原子力施設等で想定される事故の発生頻度と影響を定量的に評価し、リスクを把握する手法





