高校生の科学対話活動「Nプロジェクト」 米国総領事館と連携~大阪駅でイベント開催へ
26 Oct 2026
京都大学複合原子力科学研究所の中村秀仁助教らは10月23日、大阪府庁で記者会見を開き、在大阪・神戸米国総領事館の後援のもと、11月3日(火・祝)10時から18時まで、JR大阪駅アトリウム広場で「学びの対話ラウンジ @ N-project2026~ごく普通の高校生の科学の学びを聞いてみない?!~」を開催すると発表した。
同イベントでは、スケッチブックを手にした高校生たちが、行き交う人に科学を語りかける。スケッチブックは一冊ずつ手書きで、同じものは一つもない。
Nプロジェクトは、中村助教が母校の大阪高等学校(大阪市東淀川区)で進める教育活動。高校生が学んだ科学を市民に伝える「参加型社学共創システム」を開発し、科学に理解のある社会づくりを目指している。対象は、科学を苦手と感じる文系の生徒も含む、ごく普通の高校生たちだ。放射線など社会的に関心の高いテーマをクイズ形式で学び(インプット)、その内容をスケッチブックにまとめて、街頭で一般の人に伝える(アウトプット)。中村助教は「科学は学問である前に、人と対話するためのツール」と語る。
米国との連携のきっかけは、駅前でスケッチブックを手に話しかける生徒たちの姿だった。これを見た米国総領事館のスタッフが「アートだ」と注目し、科学と芸術を結ぶSTEAM教育の「A(アート)」の実践例として評価した。2025年の大阪・関西万博では、日米共同のイベントが実現。米国独立250周年にあたる今年は、大阪高等学校の新入生オリエンテーションに総領事館スタッフが参加し、米国の最新の科学技術を紹介するなど、交流が続いている。
11月3日のイベント会場には、大阪・関西万博アメリカ館の公式マスコット「スパーク」も登場する。11時30分から12時30分には、米国総領事館から領事が来場する予定だ。
中村助教は、万博で生徒たちが実感した「科学は世界共通言語」という思いを、1年ぶりに披露したいと話す。そのうえで、「ぜひ子どもたちが一生懸命話しかける姿を見に来てほしい」と呼びかけている。





