原子力産業新聞

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ブルガリア コズロドイ5号機に米国製燃料を初装荷

05 Jun 2024

桜井久子

初装荷の記念イベント(左から右へ)
WE社A.ダグBWR・VVER燃料事業担当上級副社長、
KNPPのV.ニコロフ所長、D.グラフチェフ首相、
V.マリノフ・エネルギー相、K.メルテン駐ブルガリア米大使
©Westinghouse

ブルガリア北西部にあるコズロドイ原子力発電所(KNPP)5号機で5月29日、米ウェスチングハウス(WE)社製の燃料が初装荷された。ブルガリアにおける燃料供給源多様化の重要な節目となった。

KNPPとWE社は、2022年12月に10年間の燃料供給契約を締結。今年4月、スウェーデンにあるWE社のベステロース燃料工場で製造された燃料がKNPPに搬入された。5号機(PWR=VVER-1000、104万kWe)に初装荷された燃料は、ウクライナの複数の原子力発電所で10年以上の装荷実績がある。

KNPPのV.ニコロフ所長は、「燃料供給の多様化は、プラントの高いパフォーマンスを維持し、安全で信頼性の高い手頃な価格のエネルギー確保に不可欠である」と強調した。

KNPPはブルガリアで唯一稼働する原子力発電所で、5、6号機はそれぞれ1988年、1993年に営業運転を開始した。6号機(VVER-1000、104万kWe)と併せて、国内の総発電電力量の約1/3を供給している。6号機の燃料は、仏フラマトム社と10年間の供給契約を締結している。なお、同発電所第Ⅱサイトでは米WE社製AP1000(PWR、125万kWe)×2基の新設計画が進展中だ。

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