露クルスクⅡの初号機が送電開始
06 Jan 2026
ロシア西部のクルスク州(ウクライナに隣接)で建設中のクルスクⅡ原子力発電所1号機(PWR=VVER-TOI、125.5万kWe)が12月31日、24万kWe出力に達し、送電を開始した。今後、出力を徐々に35~40%まで引き上げ、その後、100%までの出力調整を実施する。同機は2018年4月に着工され、2026年中に営業運転を開始予定。
ロシアの原子力産業界はその持続的発展のため、クルスクⅡ発電所の建設を戦略的に重視。VVER-TOI(標準化・最適化・高度情報化を特徴とするVVER設計)は、安全性が強化された第3世代+(プラス)炉に位置付けられる。前世代の原子炉(VVER-1000)と比較して、出力は25%増加し、レニングラードⅡやノボボロネジⅡ両発電所で稼働中のVVER-1200(120万kWe)の出力を上回り、現時点でロシアでは最大の軽水炉である。主要設備の耐用年数は2倍に延長され、受動的安全システムと能動的安全システムの組合せを採用。ロシア独自の炉心溶融物封じ込め装置(ULR)を備え、安全性の更なる向上を図っているという。
クルスクⅡ-2号機は2019年5月に着工しており、同1-2号機による年間発電量は195億kWhを見込む。なお、クルスクⅡサイトでは、軽水冷却黒鉛減速炉RBMK-1000を代替する4基のVVER-TOIの建設が計画されている。RBMK-1000を採用した1-2号機は、45年の運転期間を経て、それぞれ2021年、2024年に閉鎖済みで、残る3-4号機は1984年、1986年の運転開始以降、現在も稼働中である。





