原子力産業新聞

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南アでHALEU製造へ 米QLEとNecsaが合弁事業で基本合意

21 Oct 2026

佐藤敦子

南アフリカのペリンダバ原子力研究施設 ©Necsa

米先端材料企業ASPアイソトープ(ASPI)社は10月15日、傘下のQuantum Leap Energy(QLE)社が南アフリカ原子力公社(Necsa)と、HALEU[1]U235の濃縮度が5~20%の低濃縮ウラン の製造に向けた合弁事業の基本合意書を締結したと発表した。南アフリカのペリンダバ原子力研究施設で、試験設備の整備や商業規模のHALEU製造施設の建設を進める計画。合弁事業の権益比率はQLEが約80%、Necsaが約20%とし、次世代炉向け燃料の供給源の多様化をめざす。 

QLEとNecsaは2024年11月、HALEUなど先進原子燃料の研究開発や商業生産に向けた協力覚書(MOU)を締結し、2026年2月には施設整備に必要なインフラやサービスの提供に関する契約を交わしていた。今回の合意では、合弁事業の権益比率や役割分担を具体化。QLEが事業運営と資金調達を主導する一方、Necsaは施設用地の提供や核物質の保障措置、許認可・規制対応を支援する。試験設備はすでに建設されており、ペリンダバでは現在、同設備を収容するための施設の改修が進められている。また、QLEは2026年7月、南アフリカの電力・エネルギー省から、ウラン濃縮活動に必要な原料物質や原子力関連機器・技術の取り扱いに関する承認を取得している。 

この計画をめぐっては、2024年10月に米テラパワー社とASPI社が、南アフリカでのウラン濃縮施設の建設と、テラパワー社が開発するナトリウム冷却高速炉「Natrium」向けHALEUの供給に関する基本条件を定めたタームシートを締結していた。今回の発表では、QLEが製造予定のHALEUについて、テラパワー社との供給契約をすでに締結していることも明らかにした。 

脚注

脚注
↑1 U235の濃縮度が5~20%の低濃縮ウラン 

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