電事連 小中学生向け教育コンテンツ公開 授業活用を想定
27 Mar 2026
電気事業連合会は3月13日と18日、小中学生向けのエネルギー教育コンテンツを、公式YouTubeチャンネルにて公開した。特に中学生向けのコンテンツについては、発電の仕組みを解説するだけでなく、電源構成やカーボンニュートラルといった課題について「自ら考える」構成とした点が特徴だ。動画はいずれも文部科学省選定を受けており、ワークシートや指導案もあわせて提供することで、教員が授業で活用しやすいよう設計したという。
今回公開した動画は計3本。小学校4~6年生向けの「電気ができるまで~いろいろな発電の仕組みを見てみよう~」に加え、中学生向けに「探究!どうする日本のエネルギー」「ニュースで学ぶ!気候変動と資源・エネルギー問題」を公開した。小学校4年生の社会科や6年生の理科、中学校の地理、公民、総合的な学習(探究)の授業などでの活用を想定している。
中学生向け教材は第7次エネルギー基本計画を踏まえた内容で、資源に乏しい日本における安定供給と二酸化炭素削減の両立という課題を扱うとともに、エネルギーミックスのあり方を考えさせる構成とした。小学生向けは多様な発電方法の特徴を学ぶ基礎的な内容とし、現場の教員からの要望を踏まえて制作したという。
担当者は「どの発電方法が良い・悪いではなく、特徴を知った上で子どもたち自身に考えてもらいたい」と説明する。火力発電についても「やめればよい」といった単純な議論に陥らないよう電気の安定供給の観点など現実的な役割を含めて示すなど、バランスの取れた理解に資する内容とした。
今後は教材の認知拡大と活用促進が課題だという。エネルギー教育は独立した必修科目ではなく、授業で扱いにくい側面があるが、電事連では、同会が運営する教育支援サイト「ENE-LEARNING(エネラーニング)」において、各教科の学習単元に沿ったコンテンツを制作し、教育現場で活用しやすくなる工夫を進めている。具体的には、動画に加えパワーポイント資料やワークシート、指導案を無料で提供することで教員の負担軽減を図るとともに、タブレット端末を活用した学習との親和性も意識した。また、今後は民間の教育分野の外部ポータルサイトとの連携も視野に、発信強化を進める方針だ。
担当者は「エネルギー問題は科学だけでなく、経済や環境、資源、国際情勢など多面的な観点から捉える必要があり、探究活動のテーマとしても適している」とし、教材の活用拡大に期待を示した。





