原子力産業新聞

海外NEWS

米NRC フラマトムのLEU+燃料製造を承認

15 May 2026

桜井久子

© Framatome/ LinkedIn

仏フラマトム社は56日、米国ワシントン州で操業するリッチランドの施設で、LEU+(5%超の低濃縮ウラン燃料)の燃料製造を可能にするライセンス変更を米原子力規制委員会(NRC)が承認したことを明らかにした2027年の製造開始を目指している。

フラマトム社は同承認を、同社が取り組む米国の既存原子力発電フリート向けに先進燃料技術を導入するAFMAdvanced Fuel Management: 先進燃料管理)プログラム上、重要なマイルストンと位置付ける。

フラマトム社は今回のNRC承認により、LEU+燃料を導入し、燃料交換サイクルを18か月から24か月へ延長し、燃料利用の最適化と廃棄物の削減を図りながら、運転効率を向上させることを目指す。

同社のL. ガイフェ燃料事業部門上級副社長は、「今回の承認は、より高い濃縮度を持つ燃料ソリューションを原子力市場に導入するための次なるステップ。従来の濃縮度を超えることで、次世代燃料導入を加速する」と語った。

リッチランドの施設では、より高い濃縮度の燃料を安全に製造するために必要な設備変更が2022年から進められており、2027年初めには改訂ライセンス要件が施設に適切に導入されたことを確認するため、米NRCによるORROperational Readiness Review: 運転準備審査)が予定されている。ORRが承認され次第、初回の製造を開始する。

なお今回の承認は、最近のNRCによる以下の承認に続くもの。

  • GAIAおよびHTP燃料設計[1]GAIA: フラマトムの最新世代PWR燃料設計、HTP: その前世代の高性能PWR燃料設計における燃焼度上限の引き上げ
  • 高い燃焼度を支えるPWR用解析コードをU-235濃縮度が5%を超える運転条件への適用
  • U-235濃縮度が最大8%のPWRおよびBWR用未使用燃料集合体の国内輸送

これらの技術革新上のマイルストーンは、高燃焼度・高い濃縮度の燃料を実現するために必要な技術開発を支援する、米エネルギー省(DOE)のATFAccident Tolerant Fuel: 事故耐性燃料)プログラムの支援を受けている。

脚注

脚注
1 GAIA: フラマトムの最新世代PWR燃料設計、HTP: その前世代の高性能PWR燃料設計

cooperation