核融合発電 55.7%が「20年以内」と予想 慶大が世論調査
25 Aug 2026
フュージョン(核融合)エネルギーの社会実装に向けた研究を行う慶應義塾大学フュージョンインダストリー研究センターは8月24日、「2026年度 核融合エネルギーに関する世論調査」の結果を発表した。
調査は2026年3月、慶應義塾大学の「責任ある研究・イノベーション」センター(KEIO-RRI)と共同で実施。全国の20~69歳の男女4,000人を対象に、核融合エネルギーをはじめ、原子力発電などのエネルギー技術に対する認知度や、核融合の実現時期への見方、社会的受容に必要な情報などを尋ねた。
各エネルギー技術について「どの程度知っているか」を尋ねたところ、認知度は原子力発電が89.1%、核融合が45.1%、高速炉が27.8%、次世代型原発が8.8%となった。
核融合エネルギーに対するイメージでは、「危険」を選択した割合が2019年の60.7%から、2023年には42.5%、2026年には37.7%へと低下。一方、「不安」は2019年の41.9%から2023年に28.0%まで低下した後、2026年には32.0%とやや上昇した。なお、日本原子力文化財団が実施する「2025年度原子力に関する世論調査」でも、原子力を「危険」と捉える割合は2019年度の65.5%から2025年度には52.9%へ、「不安」は55.3%から42.6%へとそれぞれ低下している。
核融合エネルギーによる最初の発電がいつ実現すると思うかとの問いでは、「20年以内」とする回答が合わせて55.7%と半数を超えた。
一方、核融合エネルギーが社会に受け入れられるために重要な情報を尋ねたところ、「起こり得るリスク・事故の深刻さ」が44.1%で最も多かった。次いで「リスク・事故を予防できるか」が35.4%、「事故が起きた際に対応できるか」が32.6%となり、安全性やリスクに関する情報が上位を占めた。また、核融合発電施設の建設にあたり、地元の同意を重要と考える人は69.9%に上った。





