福井県 乾式貯蔵施設設置計画の事前了解を発表
31 Aug 2026
福井県の石田嵩人知事は8月28日、臨時記者会見を開き、関西電力の美浜発電所(PWR、82.6万kW)と高浜発電所(PWR、82.6万kW×2基、87.0万kW×2基)の使用済み燃料乾式貯蔵施設(高浜は第一期)の設置について、立地地域の安全性向上にも寄与する点や六ヶ所再処理施設の進捗状況と見通しなどを踏まえ、建設を事前了解することを発表した。
関西電力はこれを受け、美浜と高浜(第一期)の設計及び工事計画の認可(設工認)について、準備が完了次第、原子力規制委員会(規制委)に申請を行う予定であると発表した。
関西電力は2024年2月に、福井県と美浜町、高浜町、おおい町に対し、安全協定に基づく事前了解願いを提出していた。また、関西電力は、2025年5月には高浜(第一期)、2025年10月に美浜の原子炉設置変更許可を規制委から取得した。なお高浜(第二期)の使用済み燃料乾式貯蔵施設の設置については、原子炉設置変更許可申請を2025年6月に行った。
乾式貯蔵施設とは、プールで一定期間冷却した使用済み燃料を、「キャスク」と呼ばれる金属容器に収容し、空気の自然対流によって冷却する方式の貯蔵施設。水や電源を用いないため、維持管理が比較的容易であり、海外で多くの使用実績がある。日本においては、乾式貯蔵施設での貯蔵はあくまで一時的なものとされており、使用済み燃料の再処理を前提としている。
使用済み燃料の貯蔵量は、美浜で約100トン、高浜(第一期)で約240トンを予定している。
会見終盤、石田知事は、今後、乾式貯蔵施設への使用済み燃料の搬入計画を厳格に確認し、関西電力の使用済み燃料対策ロードマップを適切に確認、必要な対応を求めるとともに、国に対し責任を持って進捗管理を行い、事業者を指導監督するよう求めるとした。




