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スウェーデンのSMRプロジェクト 競合2社が現地企業とタイアップ

24 Apr 2026

桜井久子

リングハルス発電所  © Vattenfall

スウェーデンで計画されている小型モジュール炉(SMR)プロジェクトをめぐり、最終供給候補に残る米 GE ベルノバ日立 ニュークリアエナジー(GVH)社と英 ロールス・ロイス SMR 社が、相次いで現地企業との連携を強化している。2026年のサプライヤー選定を前に、両社はスウェーデンを拠点としたサプライチェーン構築を進め、欧州展開も視野に入れる。

スウェーデン国営電力会社バッテンフォールは、リングハルス原子力発電所隣接地でのSMR建設に向け、GVH社とロールス・ロイスSMR社の2社を最終候補として選定している。計画では、採用炉型に応じて35基、合計出力約150kWe規模の導入が想定されている。

GVH社は47日、同社製SMRBWRX-300」の導入に向けて、スウェーデンのエンジニアリング、プロジェクトマネジメント企業であるAFRY社と非独占的な主要サービス契約( Main Services Agreement: MSA)を締結したと発表した。

AFRY社はエンジニアリングおよびコンサルティングサービスを提供。GVH社の実績ある技術とグローバルなプロジェクト経験を組み合わせ、欧州での複数プロジェクトで効率的かつ再現性・拡張性のある導入支援が想定されている。AFRY社は、エンジニアリング業務に加え、スウェーデン放射線安全局(SSM)へのBWRX-300の許認可申請も支援するという。

一方、ロールス・ロイスSMR社は325日、スウェーデンの原子力関連技術サービス企業であるスタズビック(Studsvik)と、SMRプログラム支援に向け、幅広いサービス全体にわたる協力を検討する覚書を締結した。両社は、スタズビック社の技術力や保有施設を評価し、ロールス・ロイス SMR 社の工場製造型原子炉の導入において、同社がどのような役割を担えるかを検討していく。MOUでは、燃料の認証および試験、プラント寿命管理、ホットセル技術、炉心設計および運転モデリング、規制当局向け許認可支援などでの協力を検討していくこととしている。

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