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米国 2基目の先進炉が臨界を達成

22 Jun 2026

桜井久子

© US DOE/ X

米エネルギー省(DOE)は618日、Valar Atomics社の開発した試験用マイクロ炉「Ward 250」が、DOEの原子炉パイロットプログラム(RPP)の一環として、ゼロ出力臨界[1] … Continue reading試験に成功したと発表した。試験はユタ州エメリー郡のサン・ラファエル・エネルギー研究所(USREL)で実施され、国立研究所の外でDOE認可を受けて建設された原子炉として初めて臨界を達成した事例となった。

Ward 250は、20255月の大統領令「エネルギー省における原子炉試験の改革」で設定された74日までに少なくとも3基を目標とする臨界を達成した2基目の先進炉。これに先立ち、64日、アンタレス・ニュークリア(Antares Nuclear)社が開発した先進マイクロ炉「Mark-0」(ナトリウムヒートパイプ冷却炉)もRPPの下で、アイダホ国立研究所(INL)のサイトでゼロ出力臨界を達成した。

Valar Atomics社のI. テイラー創業者兼CEOは、9か月前には何もなかった場所に原子炉を建設し、臨界達成という目標を実現したことを強調し、今後は74日(独立記念日および建国250周年)までに発電開始に向けて取組みを進めると述べた。Ward 250は、ヘリウム冷却、TRISO3重被覆層・燃料粒子)燃料利用の出力0.5kWeのマイクロ炉。試験と評価のため、今年2月中旬に米軍機でカリフォルニア州からユタ州の空軍基地に空輸(米国史上初)され、同州USRELへ設置された。

ユタ州のS. コックス知事は、Ward 250の臨界達成を受け、ユタ州は次世代の原子力技術の最前線にいることを誇りに思う、とコメントした。

DOEのRPPは、革新的な先進炉の設計・実証を迅速に進めることを目的としており、その成功を踏まえてDOEは新たに「Nuclear Energy Launch Pad」を設立し、先進原子力技術の実用化と展開をさらに加速させる方針を示している。

脚注

脚注
1

原子炉において、熱出力がほぼゼロ(核分裂による熱がプラントの温度に影響を与えない極めて低い出力レベル)の状態で、核分裂の連鎖反応が持続する状態(臨界)に達すること。

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