原子力産業新聞

海外NEWS

イラン・ブシェール原子力発電所 ロシアからスタッフが段階的に復帰

19 Aug 2026

桜井久子

ブシェール発電所 © Atomic Energy Organization of Iran

ロシア国営原子力企業「ロスアトム」は8月9日、イランのブシェール原子力発電所の建設サイトへ、ロシアからスタッフの復帰が始まったことを明らかにした。ロスアトムは米国とイラン間の紛争が続く中、作業を中断し、スタッフの多くを段階的にイランから退避させていた。

ロスアトムのA. リハチョフ総裁によると、技術・エンジニアリング要員のうち、最初に現場に戻った5名の専門家はすでに業務に着手しており、現地に残った専門家20名と合わせて総数は25名に達しているという。紛争が再び激化しないことを条件に、今後2週間で数十名のスタッフを復帰させる計画。

すべてが順調に進めば、今秋には同プロジェクトのスタッフ数を100名に増やす考えで、先に避難させたスタッフ全員を、できるだけ早く現場に復帰させる方針だ。一方、紛争前の状況に戻るには、米国とイランの間で戦闘停止に関する最終的な合意が確定する必要がある、とリハチョフ総裁は強調している。

ブシェール・サイトでは、原子力発電開発会社(NPPD)が2013年9月に1号機(VVER-1000, 100.0万kWe)の営業運転を開始。現在、同2-3号機(各VVER-1000, 105.7万kWe)の主要建屋と付帯施設の建設作業が続いている。

cooperation