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米海軍施設にマイクロ炉を初配備へ

28 Sep 2026

桜井久子

© Naval Weapons Station Crane

米国防総省(戦争省)は9月9日、インディアナ州にある戦闘能力の開発・高度化を担う拠点の一つであるクレーン海軍兵器基地(Naval Weapons Station Crane)に、次世代マイクロ炉(Micro Modular Reactor, MMR)を初配備すると発表した。国家安全保障に不可欠なミッションに必要なエネルギーインフラの整備を図る。

このプロジェクトは、2025年5月に発令された大統領令「国家安全保障のための先進炉技術の導入」と「原子力産業基盤の再活性化」に基づくもの。一般の送電網に依存せず、サイバー攻撃や災害などで停電が発生した場合でも、基地の重要作戦(電子戦や兵器技術開発など)を継続できるレジリエンス(回復力)を高めるのが目的。大統領令で定められた2028年9月までに配備を完了する。採用炉は現時点では未定。なお、MMRは政府所有ではなく、民間企業が所有・運用する。国防総省は最も厳しい条件下でも重要な作戦を中断なく遂行できる能力を維持するため、米国の原子力産業基盤を最大限に活用して基地への電力の安定供給を確保するとともに、高度な人材の雇用創出や原子力サプライチェーンの強化を通じ、国防に必要な産業能力の再構築をめざしている。

インディアナ州にとって発電炉の配備は初。米陸軍のヤヌス計画(Janus Program)が実施主体となり、海軍、国防イノベーションユニット(DIU)、国防総省重要技術担当次官補室による軍種横断的な取組みに、インディアナ州政府が加わり、共同でプロジェクトを実施する。ヤヌス計画は当初から陸軍以外への展開も想定されており、国防総省内で原子力エネルギーを所管する陸軍の専門知識や規制権限に、NWSクレーンにおける海軍の運用任務、DIUが持つ民間の技術革新へのアクセス、国防総省の重要技術に関する取組みを組合わせ、統合軍全体の任務遂行能力の強化を図る。

インディアナ州のM. ブラウン知事は、クレーン海軍兵器基地が米国の先進原子力開発の中心地となり、国防のハブとしての地位をさらに確立するとして、今回のマイクロ炉の配備決定を歓迎している。

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