原子力産業新聞

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関西電力高浜3・4号機 40年超運転へ

28 Nov 2022

40年超運転を目指す高浜3・4号機

関西電力は11月25日、高浜発電所3・4号機(PWR、各87.0万kW)について、運転開始から60年までの運転期間延長を行う方針を決定した。同社では、申請に必要となる特別点検の結果などを含めた劣化状況評価を実施しており、60年までの運転を想定しても問題がないことを確認済み。今後、準備が整い次第、原子力規制委員会に対し申請を行う。〈関西電力発表資料は こちら

高浜発電所3・4号機は、それぞれ1985年1月、同年6月に運転を開始。両機とも、2016年に新規制基準をクリアし再稼働(原子炉起動)。2025年中に原子炉等規制法に定める40年の運転期限を迎える。今回の決定に際し、関西電力は、「引き続き、原子力発電所の安全性・信頼性の向上に努め、地元を始めとする皆様の理解を得ながら、原子力発電を重要な電源として活用していく」とコメントしている。

国内原子力発電プラントの40年超運転に係る認可申請は、既に原子炉設置変更許可が得られている関西電力高浜1・2号機、同美浜3号機(2021年夏に再稼働)、日本原子力発電東海第二と、10月に申請が行われた九州電力川内1・2号機とを合わせ計8基となる。

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