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米オクロ 余剰プルトニウム利用プログラムの交渉対象に選定

05 Jun 2026

桜井久子

オーロラ発電所 © Oklo

米国の先進炉・燃料サイクル開発企業オクロ社は526日、米エネルギー省(DOE)の「余剰プルトニウム利用プログラム(Surplus Plutonium Utilization Program)」において、今後の交渉の対象企業に選定されたことを明らかにした。同プログラムは、米政府が保有する余剰プルトニウムを民間企業に提供し、厳格な安全保障・保障措置・核物質管理の下で先進炉向け燃料に転換することを目的としたもの。

2025年5月発令の大統領令「国家安全保障のための先進原子炉技術の導入」「原子力産業基盤の再活性化」では、DOE長官に、米国内の原子炉向けにリサイクルまたは処理可能な有用ウランおよびプルトニウムのDOEの在庫内での特定ならびに余剰プルトニウムを処理・先進炉向け燃料として利用するプログラムの立上げを指示。DOEは、酸化物および金属形態の約19.7トンの余剰プルトニウムを、民間企業が利用可能な燃料にして処分する計画。202510月には、詳細な再処理・加工計画について、その資金調達計画やスケジュールを含め、民間企業からの提案募集(RFA)を開始した。オクロ社は他の4社とともに交渉対象に選定され、今回の決定を同社の燃料調達戦略を支える重要な一歩と位置付ける。なお、オクロ社の他にExodys EnergyFlibe EnergySHINE TechnologiesStandard Nuclearが交渉対象に選定されている。

オクロ社のJ. デウィットCEOは、先進炉の普及において燃料供給が大きな制約になっていると指摘。今回のプログラムによって既存の余剰プルトニウムが「橋渡し的な燃料(bridge fuel)」となり、原子炉導入を早められる可能性があるとしている。

同社はフランスを拠点とする先進炉開発企業ニュークレオ(newcleo)社と連携し、余剰プルトニウムの利用を主導する計画である。オクロ社がプロジェクトの中心的な役割を担い、ニュークレオ社は燃料製造に関する知見や資金面での支援を提供する構想だ。両社は、202510月から米国内で先進燃料製造インフラを整備するための戦略的提携を進めており、その中には余剰プルトニウム関連事業も含まれている。ニュークレオ社は関連プロジェクトに最大20億ドルを投資する可能性を示しており、20262月には米原子力規制委員会(NRC)と事前申請の協議も開始している。

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