英EDFエナジーと米ホルテック 英政府にSMR建設を共同提案
03 Jul 2026
英EDFエナジー社は6月23日、米ホルテック・インターナショナル社と共同で、英国ノッティンガムシャー州にあるコッタム石炭火力発電所の跡地に小型モジュール炉(SMR)の建設を提案する文書を英政府に提出した。ホルテック社製SMR-300(PWR, 30万kWe)×4基の2030年代初めの完成を目指し、併設するデータセンター向けに電力を供給する計画である。
両社は、プロジェクト開発の推進に向けて合弁企業の設立でも合意。ホルテック社はプロジェクトコストを約110億ポンド(約2.4兆円)と試算している。プロジェクトでは、EDFエナジー社の原子力発電所の運営・開発経験と、ホルテック社の原子炉安全技術、製造ノウハウなどを生かし、英国のエネルギー安全保障強化と地域経済の活性化を図る考え。
コッタム発電所は、ノッティンガムシャー州の東端、コッタムにあるEDFエナジー社が所有する200万kWeの石炭火力発電所。50年以上の運転期間を経て2019年に閉鎖された。同発電所跡地は、送電網や重要インフラがすでに整備されており、地域のエネルギー関連の雇用基盤もあることから、石炭から原子力への転換に適した立地とされている。
今回の共同提案は、SMR-300が英国の包括的設計審査(GDA)を完了し、基本的な安全面やセキュリティ面、環境面について、英原子力規制庁(ONR)を含む規制当局から評価を得たことを前提にしている。ホルテック社が米ミシガン州で韓国の現代E&C社と建設計画を進めるパイオニア発電所の2基のSMR-300は、FOAK(First of a Kind:初号機)であり、現在、米原子力規制委員会(NRC)が建設許可申請を受けて審査中である。英国のコッタム・プロジェクトは、それに次ぐSOAK(Second of a Kind)となる。
今後は、英ONRと米NRCの連携により、米国の初号機建設で得られる知見や経験が英国のコッタム・プロジェクトに反映され、英国での建設・運転リスクの低減と円滑なプロジェクト推進を目指す。





