米TMI-1 2027年運転再開の準備が着実に進展
15 Jun 2026
米原子力規制委員会(NRC)は6月9日、同国東部ペンシルベニア州にあるクレーン・クリーン・エネルギー・センター(CCEC: 旧スリーマイル・アイランド(TMI)原子力発電所1号機 PWR, 88.0万kWe)の運転再開について、周辺環境に「重大な影響なし(FONSI)」とする環境アセスメント(EA)案を発表した。NRCは運転再開に関する最終決定を2027年に行う見込みであり、CCECの2027年中の運転再開が現実味を帯びてきた。
同機は安価なガス火力に押されて経済性が悪化し、2034年までの運転認可を残したまま2019年に閉鎖された。所有者であるコンステレーション社は2024年9月、米マイクロソフト社とデータセンター向けの20年間の売電契約を締結。当初は2028年の運転再開を目指していたが、ペンシルベニア州を含む地域を管轄する系統運用者PJMが早期接続を承認したため、最短で2027年までに前倒しする方針を示していた。NRCは実施中のパブコメ(7月8日締切)を経て、EAを決定する。並行して、安全審査および現地検査が実施されている。TMI2号機は1979年に炉心溶融事故を起こし、現在、別所有者による廃止措置が進められている。
なお、PJMの管轄地域では、データセンターの増加や電化の進展により電力需要が高まり、送電網の容量不足が顕著になっている。コンステレーション社は2027年後半にはCCECの発電は可能とする一方で、PJMは送電容量確保に必要な送電線工事の完了を待ち、CCECがフル出力で送電網接続が可能となるのは早くて2031年の可能性が高いとする調査結果を発表した。これを受け、コンステレーション社は3月31日、米連邦エネルギー規制委員会(FERC)に対し、同社がペンシルベニア州フィラデルフィア郊外で同社が所有・運転するエディストーン(Eddystone)天然ガス火力発電所(76万kWe)の系統連系容量権(Capacity Interconnection Rights: CIR)をCCECへの移転を要請。6月1日、FERCが移転を承認している。





